食材

ブルーベリー・ビルベリーの効果


ブルーベリーはどういう果物ですか?ときいたときほとんどの人が目にいい果物だというのではないでしょうか。目にいいと言われていたけれど、実はあれは嘘なんだ!!と言い切る人に出会ったことがありません。しかし、近年はブルーベリーは目に良いとうのは嘘であるという内容の記事を見かけます。色々と調べた内容を書いていきたいと思います。

1.「はははっ。このお父さんいつみても面白いよな」
「お父さん宮っち食堂の4コマ漫画見てるの?」
「そうなのよ。最近ずっとなのよ。」
2.「それってブルーベリー?」
「そう!これを食べると目の疲れがましになるんだ。
 それより、この漫画に出てくるお父さんってかっこいいよな~。」
4.「お父さんブルーベリー食べる量少ないんじゃ・・・」
「いやそういう問題じゃないような。」

ブルーベリー・ビルベリーとは

ブルーベリーといえば、濃い青紫色に中まで染まっているのが特徴で、なかにはアントシアニンが豊富に含まれています。ベリーの中でよく取り上げられるのはビルベリーです。

ビルベリーは別名ワイルドベリーともいったりします。北欧で自生するこのビルベリーは白夜のときに長時間太陽に照らされることで果実内部にまでアントシアニンを多量に蓄えます。特徴としてはブルーベリーよりアントシアニンの量が多いということです。

生のビルベリーはスーパーで見かけることはありません。

アントシアニン


アントシアニンはポリフェノールの一種です。アントシアニンはブルーベリーに関わらず、紫芋やナスなどにも含まれています。

アントシアニンの研究は昔からされていて、ウサギヘアントシアニンを静脈注射し、網膜中のロドプシン量が増加する1)という実験結果からもアントシアニンは視力の維持に欠かせない栄養であるということがわかります。

視細胞にロドプシンという感光色素(タンパク質)があります。夜間における視力はこのロドプシンによって保たれています。アントシアニンがロドプシンの再合成を促進するということがいえます。

ロドプシンは目の疲労や加齢によって機能低下が起こりやすくなると言われており、目がかすんでしまったり、しょぼしょぼしてぼやけてしまう場合があります。なかには日常生活に支障が出てしまうことも珍しくありません。

パソコンやスマホが多い現代人にとって、ブルーベリーの中に含まれるアントシアニンはとても大切な存在です。

抗酸化作用がある

活性酸素を抑え酸化を抑えることを抗酸化といいます。

酸素は実は毒だった?!


酸素は私たち人間の体にとって必要不可欠なものですが、過剰になると人体に悪影響を及ぼします。

過去にはこんなことがありました。
生まれてくる赤ちゃんが未熟児の場合肺機能の発達が不十分で自分で呼吸して生きることが困難であるため、高濃度の酸素を与え一命は取りとめていました。しかし、後に未熟児網膜症という障害を負ってしまうケースがありました2)。現在は高度な酸素管理ができる保育器があるため未熟児でもすくすく育つのが一般的です。

マウスの実験でも通常ある酸素濃度21%を30,40%とあげていくと、マウスの寿命が極端に短くなる3)。ということからも必要以上の酸素は毒となります。

昔地球上には酸素はありませんでした。酸素を排出する生物の誕生によって、地球上に多くの酸素が存在するようになりました。それまで存在した生物はほぼ絶滅し、酸素を体内で水に変換し無毒化する能力を身につけた好気性生物が生き残りました。それがわれわれ人間の先祖です。

活性酸素とは何なのか

活性酸素とは読んで字のごとく活性化された酸素のことを言います。通常酸素は三重項酸素といって、電子が安定な状態に配置されています。活性酸素は電子が不安定な状態で、他から電子を奪おうとします。そのときに体(細胞や遺伝子)に障害をあたえるわけです。

活性酸素の発生は分子や原子のことを知る必要があるため、また別のところに書きたいと思います。

抗潰瘍性がある

胃粘液の分泌を増加し潰瘍になりにくくしたり、がん細胞増殖に関与する酵素を阻害します4)

動脈硬化を予防する

ippukuさんのイラスト
イラストACから

ブルーベリー果実の摂取は、総コレステロールの値は変化はないがHDLコレステロールを上昇させる5)はたらきがあります。

要するに、動脈硬化に関わるLDL,VLDLコレステロールが減少するため、動脈硬化を予防できるということです。

動脈硬化の危険因子で一番にあげられるのはコレステロール値の異常である脂質異常症です。これの改善が期待できます。

抗インフルエンザウイルス作用がある

ブルーベリーにはインフルエンザウイルス吸着阻害活性があり、その割合はポリフェノールの含量と比例して高くなります6)

お肌の弾力性を保つ

コラーゲンに直接作用しコラーゲン気質を強化しコラーゲン分解酵素を阻害します。

ダイエット効果もある!?


運動習慣のない、BMI及び体脂肪率が高いすなわち肥満傾向にある女子大生を対象に行われた研究ではアントシアニンの摂取が有酸素運動中運動後の脂質代謝亢進させる可能性がある7)という報告があります。

酸化ストレスが解消されたら、代謝も上がる。よってダイエット効果も期待できるのではないかと思います。

動体視力に及ぼす効果


球技スポーツにおいて動体視力の向上はパフォーマンス向上にとって必須です。

球技スポーツは暑熱環境で行われることも多くその際のパフォーマンス低下の原因のひとつが動体視力です。

ビルベリーエキス含有食品がこの動体視力の低下を抑制する8)ことが研究により明らかとなっています。

ブルーベリーを食べることで気をつけること


ブルーベリーをたべることで気をつけたいことがあります。それは乾燥されたブルーベリーです。通常乾燥されたものであれば問題ないのですが、市販されているものは砂糖がはいっているものが多いです。なぜ砂糖がはいってるかというと、砂糖には水分を吸収し、菌を寄せ付けない働きがあるからです。このため砂糖をいれることによって賞味期限が延びます。

通常の状態であればそれほどもたないところを、乾燥し、更に砂糖をいれることによって外国産のものが食べることができます。

組み合わせが悪く、ただでさえ糖質が多いのに、更に砂糖がはいっている状態です。果たしてこれは健康にいいのかどうか、ということです。若い方がたまに少し食べる分には問題ないとは思いますが、毎日食べることはおすすめしません。

また高齢の方は少しでも避けるべきです。お薦めはできません。

食べるのであれば生のものか何も添加されていないものがいいでしょう。

第二次世界大戦のパイロットの逸話は嘘?

第二次世界大戦のときに英国空軍のパイロットが夜間任務での視力を高めるためビルベリージャムを食べていたという逸話があります。

しかし米国海軍の2000年に行われた研究によるとそのような効果や話の起源はみつかりませんでした9)

英国空軍は正確に狙えるレーダーを開発装備していたが、それをドイツ軍に知られないようにするために、「夜間飛行の視力をたかめるため、パイロットの食事に何かが入ってる」という情報を意図的に流しました。

結局ビルベリージャムではなくニンジンだったようです。

実際にブルーベリーやビルベリーは視力に関わるロドプシンの再合成に関係し、それだけではなく様々な良い効果をもたらすフルーツであることは事実だったわけですが、パイロットの逸話はなかった話です。

情報を手に入れたとき、その情報は誰が発信しているのか、利害関係、信頼性を常にみておく必要があると改めて感じさせられます。そのあたりを見ていくと「なるほどな」ということが多々あります。

ここで取り上げたパイロットがビルベリージャムを食べていたという逸話は大して意味のないもので、それが注目を集めるきっかけに過ぎず、大切なのはその後様々な研究者によっておこなわれたデータの積み重ねです。ニンジンであろうがビルベリージャムであろうが関係ないということは付け加えておきたいと思います。

結論

ブルーベリーは目に良い食べ物です。

アントシアニンの含有量の多い一部のビルベリーはヨーロッパでは医薬品として販売されています。落ちた視力を回復させる様な効果はありませんが、アントシアニンには目の疲れを回復させる効果があります。目の疲れで一時的に視力が落ちてる状況であれば、この疲れをとれば当然視力が改善されます。そういう意味では、視力を回復させることができます。

視覚機能の改善効果や、視力の低下を防止、白内障の予防など目にいいだけではなく、抗酸化作用があり、様々な病気の予防にもなりアンチエイジングな食べ物といえます

参考書籍

2)近藤和雄,”専門医がやさしく教える活性酸素”,1999

3)学会センター関西,”食品の抗酸化機能”,2002

参考文献

1)Hideaki HARA, Nozomu MATSUNAGA .”Bilberry Extracts as an Eye Care Supplement”,2009

4)佐藤充克,鈴木,矢内”ブルーベリーのアントシアニン組成とブルーベリー・ワインの生理的効果”,2000

5)濱渦康範,野坂,石塚,杉本, “ブルーベリー果実の継続的摂取と自発運動によるラットの動脈硬化リスク軽減効果”,2005

6)関澤春仁,生田,錫谷”ブルーベリー類の抗インフルエンザウイルス作用”,2012

7)東京学芸大学学術情報委員会, “アントシアニンの短期間摂取は肥満傾向にある若年女性の有酸素性運動中・運動後の脂質利用を亢進させる”,2009

8)鹿島体育大学,小川健二郎, “ビルベリーエキス含有食品の摂取がが暑熱環境下運動中の動体視力に及ぼす効果”,2015

9)Giovanni APPENDINO, Susumu KAWADA, Kiyoshi SEGAWA.”Bilberry Products: Modern Characterization of Commercial Extracts”,2015